理想的なシニア住宅をめざして

 

 

 

 

私たちがめざすシニア住宅とは ・・・・・ 「 健康寿命の延伸 」

 

・・・健康に対する建物の役割・・・

 

私たちは建物を「第三の皮膚」ととらえ

シニア住宅では「からだ」に寄与する機能を持つべきものだと考えています。

( 第一の皮膚:からだの皮膚 第二の皮膚:衣服 )

年齢を重ねると、からだの細胞は残念ながら機能を低下させます。

暑さ・寒さを感じる皮膚の細胞機能低下により

温度感知が脳に伝わりにくくなります。

だからこそ

自分の温度感知能力を過信する事は出来ません。

 

「温湿度環境」の中で

外部からの熱影響による血圧の変動を少なくする

これが、私たちの考える「断熱性能の強化」です。

 

寝室の冬の冷たい空気は血管を収縮させるだけではなく

肺の抵抗力の弱体化を招くと言われています。

また、夏の熱い空気は深部体温の上昇を招き室内熱中症の原因とも言われています。

このリスク低減のために「断熱性能強化」は、重要と考えています。

 

また、もう一つの目的として「断熱性能の強化」は

エアコンの稼働時間を下げる事です。

私たちにとり一番心地よいのは

エアコンが稼働しなくてもよい「温湿度環境」にあるとの考え方からです。

 

「室内空気環境」では

コロナ・インフルエンザウイルスのエアロゾル対策だけではなく

花粉・ハウスダスト・化学物質の屋外への排出のためにも

「換気能力」を強化しています。

 

特に寝室では、寝ている間に吸い込む

花粉・ハウスダスト(布団からの塵等)の排出を強化し

出来るだけ綺麗な「室内空気環境」にしたいと考えています。

 

「光環境」では

年齢を重ねると、目にも細胞の機能低下が始まります。

リビング・ダイニングでは少し明るめの光と共に

部屋全体が出来るだけ均一な明るさとなるよう照明計画を行っています。

 

また、特に重要な寝室での照明については

睡眠を邪魔しないよう

色温度と明るさを調整できる照明を基本としています。

 

このような事柄から、シニア住宅では

脳がコントロールできない、寝ている間の空間(寝室)を

最重要室ととらえ、建物の役割として強化しています。

 

これが私たちが目指す「シニア住宅」です